はじめに
ペナン島と同じく2008年に世界遺産に登録された街、マラッカ。
ポルトガル・オランダ・イギリスの侵略により当時の建物をめぐるもよし、
ニョニャ料理を楽しむもよし。
クルーズでゆったり、サイクリングで汗をかいたり、
訪れる人それぞれの楽しみ方がある素敵な街です。
目次
1 予備知識
1.1 歴史
イスラム教を導入し、スルタンが統治する王国であったマラッカ(ムラカ)朝は、
今日のマレー世界の原型を造ったとも言われています。
15世紀初頭に築かれたこの王国の繁栄を支えたのは、
その名を冠したマラッカ海峡です。
季節風を利用して東西から貿易船が訪れ、
シルクロードに匹敵する海上の道として発展しました。
世界史だと勉強しますよね。
しかし、16世紀初めのポルトガルに始まり、オランダ、イギリスが
この地を拠点としてアジア全土へ進出を目論みました。
そのため、今でも侵略されていた当時の建物が
随所に見られます。
1.2 治安
観光地化されており、中国・欧米からの観光客が多い印象でした。
英語が話せないと道を聞くには苦労するかもしれません。
人々はゆったりしており、いかにも東南アジアという感じ。
危なそうな都市とは全く思いませんでした。
2 交通手段
クアラルンプールからはバスでの移動が断然オススメ!
クアラルンプールのTBSバスターミナルからマラッカのバスターミナルまで約2時間で到着します。
また、マラッカのバスターミナルから中心部までは少し離れているので
バスまたはタクシーを利用しての移動となります。
中心部は観光地が密集しており徒歩での移動も可能。
暑さに歩き疲れたらトライショーと呼ばれるド派手な2輪車での移動も可能。
また、各地で自転車がレンタルできるので
自転車に乗って風を切りながら赴くままにサイクリングもオススメ!
3 観光名所
3.1 オランダ広場
まずはオランダ広場で記念撮影。
目にも鮮やかな淡いピンクのスタダイス(Stadthuys)やムラカ・キリスト教会(Church Melaka)などが並んでいます。
スタダイスは1650年にオランダの総督らが居住するために建てられた、
マラッカの町のシンボル的存在となっています。
歴史博物館や民族博物館が併設されているので
まずはここでマラッカの情報収集を行いましょう。
夜には隣を流れる川がライトアップされ
素敵なムードが漂っています。
こちら、クルーズも楽しむことができます。
3.2 サンチャゴ砦 (Porta de Santiago)
別名ファモーサとも。
1511年にオランダとの戦いに備えるため、
ポルトガル軍によって造られた大砲もある砦跡が圧巻です。
ただ、砦内では謎のブレイクダンスが繰り広げられており
なんともゆる〜い雰囲気。
3.3 Masjid Terapung Selat Melaka
こちら、マラッカ海峡に浮かぶ水上モスク。
夕日やライトアップの時間帯が特にオススメ。
中心部からは少し離れているので、
徒歩での移動は厳しいかも。
3.4 鄭和記念博物館(チェンホー・ミュージアム)
「鄭和」と書いて日本では「ていわ」と読みますが、
中国語では「チェンホー」と発音します。
明の時代、永楽帝の命を受け遙かアフリカ大陸まで到達した艦隊を率いたのが鄭和であり、マラッカ王国とは同盟関係にありました。
船団は62隻、総乗組員は2万7800名余りを率いたと言われる
鄭和の大遠征。
世界史を勉強していなくとも
そのスケールの大きさがよく分かりました。
4 グルメ
4.1 洋食とニョニャ料理 Wok & Pan
マラッカといえば
伝統的なニョニャ料理が食べられることでも有名ですが、
今回紹介したいのはニョニャ料理と洋食がミックスされたこちらのお店。
5つ星一流ホテルのシェフを務めていたオーナーが作る料理は
リーズナブルなのに絶品。
わざわざタクシーを利用しても訪れる価値ありです。
4.2 Restoran Pei Zing
こちらは中華のお店。
何と言っても安くて美味しい。
一皿300円から500円程度でお腹いっぱいになる量が
出てきます。
日本人ウケする食べやすい味付けで
とってもオススメ!
おわりに
いかがでしたか?
クアラルンプールから日帰りでも行くことができる
世界遺産の街、マラッカ。
同じく世界遺産の街 ペナン島とはまた違う魅力があって
どちらもマレーシアを訪れる際には外せない観光地です。