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インドネシアの大手タクシー会社ブルーバード(Blue Bird)と、バイクタクシー配車アプリ会社ゴジェック(GOJEK)が提携することが、ブルーバード社のインターネット事業を担当するシギット・ジョコストノ取締役によって明らかにされました。1)日本経済新聞2016年8月30日"インドネシアのタクシー最大手、配車アプリと提携"
ブルーバードといえば、インドネシアで最も安心されるタクシーの一つで、日本の留学生や駐在員にもよく使われています。現在、タクシーを3万3千台保有していて、インドネシアで最大のタクシー会社です。2011年からは、アプリもリリースされていて、予約の30パーセントがネット経由で行われているほど、ITに力をれているタクシー会社です。
一方、ゴジェックは、アプリでバイクタクシーを配車する新興企業です。2011年に設立された企業ですが、すでにアプリは2000万回のダウンロードがされていて、ジャカルタを中心としてインドネシア国民に親しまれています。昨年の末から、ジョグジャカルタでもサービスが開始され、徐々にインドネシア地方部まで浸透し始めています。(ゴジェックについてもう少し詳しく知りたい方は、以前にインフォーマルセクターとゴジェックについて執筆したこちらの記事を参照)
この両者は、技術や支払いの面で提携をしていくようです。具体的には、2016年5月10日に配信されたThe Jakalta Postの記事では、ゴジェックのアプリでブルーバードのタクシーを呼べるようなシステムを開発する可能性があることを述べています。しかし、細かい提携の内容はまだ不明です。
インドネシアでは、この市場に、アメリカ企業のウーバー(Uber)やシンガポール企業のグラブタクシー(Grab Taxi)といった、外資系の配車アプリ企業が進出しています。
今後、インドネシアを含む東南アジア諸国で、配車アプリ会社によるシェアリングエコノミーと、既存のタクシー会社が、どのような形で競争・共存していくかが見どころになっていくと思います!!
ぜひ、インドネシア等の東南アジア諸国に行った際は、そういった目で街中の景色を見ると面白いかもしれません!
関連する記事や公式ホームページ
・ゴジェックとインフォーマルセクター削減について書かれた記事です。
【日本語】
・公式ホームページ:Gojekの使い方や値段、利用できる地域等々についてQ&A形式で書かれたFAQ
【英語で閲覧可能】
・ブルーバードの公式ホームページ
【英語で閲覧可能】
References
1. | ↑ | 日本経済新聞2016年8月30日"インドネシアのタクシー最大手、配車アプリと提携" |